不動産売却前に水回りをリフォームするべき？リフォームの注意点をご紹介

中古の不動産売買では、不動産売却前や物件購入後にリフォームを実施する方は少なくありません。
とくに損耗が進みやすい水回りは、リフォームにより使い心地を良くすることが可能です。
そこで水回りのリフォームで知っておきたい、注意点や費用相場をご紹介します。
平塚市、秦野市、小田原市、茅ヶ崎市、伊勢原市、厚木市、寒川町で不動産の売買をご検討中の方は、チェックしてみてはいかがでしょうか。

不動産売却前に水回りなどをリフォームするときの費用とは？

水回りは劣化が進みやすい設備なので、不動産売却前にリフォームするべきかどうか迷うポイントです。
しかし中古住宅を購入する方は、自身の手でリフォームすることを前提に物件を探しているケースが珍しくありません。
そのため基本的にはリフォームせず、そのままの状態で売却するのが望ましいでしょう。

不動産売却前のリフォームの注意点

リフォームには費用がかかりますが、必ずしも工事にかかった費用分を売却金額に上乗せできるわけではありません。
買主のニーズと合わなければ、費用を回収できないばかりか売れにくくなるリスクもあります。
さらに工事の期間は売却活動が進まず、成約まで時間がかかりやすくなるのも注意点です。
そのためリフォームを実施する場合でも、劣化が激しい箇所の修繕にとどめるのがおすすめです。
たとえば喫煙者やペットがいる場合、壁紙が著しく汚れているケースが珍しくありません。
壁紙の貼り替えは安価にできるため、水回りのリフォームよりも大きな費用対効果を期待できるでしょう。

リフォームにかかる費用

売主側で不動産売却前にリフォームを実施しなくても、費用相場を知っておくのがポイントです。
費用相場を把握していれば、売買交渉にあたり工事にかかる費用分だけを値下げするなど、適切な価格を提示しやすくなります。
そこで、リフォームにかかる費用の相場を確認していきましょう。
内装

• 壁紙（10㎡）：約1万円～2万円
• フローリング（6帖）：約7万円～9万円
• 畳（1枚）：約5千円～8千円

水回りの設備

• トイレ：約10万円～50万円
• キッチン：約50万円～150万円
• バスルーム：約50万円～150万円
• 洗面所：約20万円～50万円

修繕が必要な箇所を知りたいなら、インスペクションの実施もおすすめです。
インスペクションとは住宅の劣化状況を調べられる検査のことで、工事前に実施すればリフォームプランを立てるときの参考になるでしょう。

物件購入後に水回りをリフォームするときのポイント

中古物件を取得する際は、物件購入後にリフォームを実施することも多いでしょう。
そのため新築物件と異なり、物件購入後すぐに入居できるわけではありません。
また想定よりも費用がかさんだり、予定した工事が進められないリスクもあります。
そこで全体の流れや、リフォームのコツをご紹介します。

建物の構造をチェックする

水回りのリフォームは給排水管の都合上、工事にも制約があります。
撤去・移動できない壁や柱も存在するため、希望に沿ったリフォームができるかどうかは専門家による判断が必要です。
このほかマンションでは、管理規約による制限がある場合があります。
占有部分であっても工法や使用できる建材が制限されるケースがあるため、事前に確認しておきましょう。

物件の状態に合わせたリフォームを実施

建物の築年数により、優先的におこなうべきリフォームは異なります。
そこで水回りについては、以下のタイミングを参考にリフォームを実施すると良いでしょう。

• 築10年前後：設備の部分的な交換や補修
• 築20年前後：設備の全面的な交換・クロスの貼り替え
• 築30年前後：給排水設備の修繕・全面的なリフォーム

築年数の経過した物件は、給排水設備の劣化が懸念されます。
床下や壁の内部にあるものなので工事に手間がかかり、想定よりも費用がかさみやすくなります。
すると当初の予算をオーバーしてしまい、希望していたリフォームがおこなえなくなるリスクに注意してください。

住宅ローンを活用する

物件購入前にリフォーム代金がわかっていれば、リフォーム費用も含めた資金計画を立てられます。
住宅ローンのなかには、リフォーム代金も借り入れできるものもあります。
そこで物件探しと並行して、リフォーム会社の選定も始めるのがおすすめです。

リフォーム減税や補助金を活用する

一定の基準を満たしていると、減税や補助金の支給を受けられる場合があります。
適用されるかどうかはリフォームの内容によって異なり、工事前に申請が必要なケースもあります。
そこで物件購入前に、利用できる制度があるのかどうかを自治体に確認するのがおすすめです。

水回りをリフォームするときの注意点

水回りは暮らしに欠かせない設備なので、見た目だけでなく使い心地を考慮したものを選ぶのがポイントです。
そこでリフォーム前にチェックしたい、水回りの注意点を確認していきましょう。

キッチンの注意点

キッチンをリフォームするときの注意点に、スペースの確保が挙げられます。
とくにこれまでと異なる形のキッチンを導入する場合、シンクや調理スペースのサイズも変わることがあります。
また冷蔵庫や電子レンジの開閉に支障がないかどうかも、チェックするのがおすすめです。
そして向きや位置の変更をともなう場合は、給排水管や排気口の位置に問題がないかどうかを事前に確認しましょう。

トイレの注意点

トイレをリフォームするときの注意点に、便器サイズの選び方が挙げられます。
大きな便器は座り心地の良いものですが、トイレの空間もその分狭くなってしまいます。
さらに手洗い場を設置する場合も、十分なスペースがあるかどうかを確認しましょう。

バスルームの注意点

バスルームをリフォームするときの注意点に、窓と照明の位置が挙げられます。
大きな窓があれば換気しやすくなる一方、外からバスルームが丸見えになるリスクもあります。
そして照明の位置によっても外から見えやすくなるため、ブラインドや面格子などの目隠しを設置するのもおすすめです。
さらにタイル貼りの在来工法からユニットバスへのリフォームなどは、工期が長くなることがあります。
その間はバスルームを使用できないため、工事期間中の入浴をどうするのかも計画を立てておきましょう。
そこで、銭湯などの入浴設備が近くにあるかどうかを確認しておくのがおすすめです。

劣化や不具合の補修も併せておこなう

工事の過程で水回り以外の箇所にも、何らかの劣化や不具合が判明することがあります。
このような劣化や不具合の補修も併せておこなえば、効率的に工事を進められるでしょう。
また自分で工事箇所を決定すると、見た目ばかりを気にしてしまうことも多いでしょう。
すると、本来なら同時にするべきだったリフォームができなくなるなどのリスクがあります。
そのためリフォーム箇所を決定する際は、インスペクションなどの検査を受けるのがおすすめです。
優先的にリフォームすべき箇所かわかるので、無駄な工事や支出を避けられる可能性が高まります。

まとめ

水回りなどをリフォームするときに知っておきたい、費用相場や注意点をご紹介しました。
不動産売却前の工事は原則不要ですが、相場を知っておけば売買交渉も落ち着いて進められるでしょう。
クリップハウジングでは、平塚市、秦野市、小田原市、茅ヶ崎市、伊勢原市、厚木市、寒川町で不動産売却に関するお問い合わせを受け付けております。
不動産売却前に水回りをリフォームするべきかどうかでお悩みの方も、お気軽にご相談ください。